しかし反撃もここまで

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マーカーミームで個人を特定する方法

Category: 社会  
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「会社および上司、同僚にアカウントを隠してツイートしている新入社員の皆さん、一昨年、隣の部署の局長は突然「うまい棒」を局員全員に「差し入れだ」といって振る舞い、直後に「うまい棒」でリアルタイム検索をかけるという鬼畜の所業をした例をここに紹介しておきます。」
https://twitter.com/tarareba722/status/453355744427925505

というツイートを見かけて思ったこと。

上のツイートのように、SNS検索で個人を特定、というのはいまや当たり前になってきたので、確かにちょっと注意したいところです。
「職場でうまい棒を配る」というあまりないシチュエーションを自ら作り出し、それをリアルタイム検索すれば、結構な確率で補足されるでしょう。
匿名で好き勝手つぶやいていたら知らないうちに上司に監視されていた、とか嫌ですね。
嫌だけどここはやるかやられるかの情報戦の場なのでしょうがないのです。とえらいひとたちが言っているのでしょうがないのです。諦めて用心しましょう。

さて、遺伝子研究の分野で、導入した遺伝子の発現をあとで確認しやすくするためのMarkerGene/マーカー遺伝子てのがあるらしい。

「マーカー遺伝子」Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90

詳しい理屈はわかりませんが、ニュースなどに使われる画像でわかりやすく遺伝子が緑色に光っているのはこの手法のおかげ、ということなんでしょうか。
自分で仕込んだ遺伝子がどこにいっちゃったのか補足できないんじゃ大変ですからね。

で、冒頭の「うまい棒作戦」はこのマーカー遺伝子と似ていて、現実生活で自分が仕込んだ出来事や物が、やがてSNSやネットに取り込まれて情報遺伝子=ミームとして漂い、それを補足する。
そうすることで膨大な情報の海の中でもたやすく対象をキャッチできる。
つまりこれを「MarkerMeme/マーカー文化遺伝子(ミーム)」とでも呼べばいいんじゃないでしょうか。

「ミーム」Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A0

たとえて言うなら、出来事だろうと物だろうと言葉だろうと事象はすべて情報となり、その情報には居場所を突き止められる呪印がほどこしてある、ということ。リアルタイム検索という印を結べばその情報は光ってしまうのです。
もっとわかりやすく言えば、言葉にGPSが付いているようなもの。


さて、マーカーミームとして有効と思われるものを列挙してみます。

・ネタになりかつレアな出来事を起こす

冒頭の例です。職場でうまい棒を配る、という状況自体がレアでなかなかないことなのでマーカーミームとして機能するでしょう。カラオケで部長がアニソンを歌う、どう見ても異常なサングラスで出勤するとかでも良いかも知れません。
ただ、追跡検索することを考えると「うまい棒」はあまり優秀なマーカーミームではないかも知れないです。
あまりにポピュラーなので検索結果が多すぎるし、部長が配ったなら「部長&うまい棒」で検索するとしても、そこまで正確に書いてくれるかどうか難しいところ。
でも同じうまい棒でも「誕生日プレゼントにうまい棒をあげる」なら、対象が1人になる分、精度が格段に上がります。「うまい棒」以外に「誕生日」と「プレゼント」は他に置き換えられる可能性が少ない安定感のある言葉だし、日にちも明確。まあツイートするほどのネタ力があるかどうかはやはり微妙ですが。

・突発的な出来事を逃さない
たとえば職場で火事があったら、レアな上に話題性があるので多くの人はつい書き込んでしまうんじゃないでしょうか。その上画像もUPされていれば特定精度が大幅に高まります。
もちろん追跡のために火事を起こすわけにもいかないのですが、その身内の中での大ニュース、事件事故や冠婚葬祭、有名人に会ったなど、突発的でレアなイベントがあった時はマーカーミームが勝手に湧いているチャンスだということです。
ただ言うまでもありませんが、ニュースになるような大事件ではまったく追跡できません。あくまで内部だけのニュースや珍事などです。

・リアル情報とネット情報でスクリーニングをする
「GWはどうだった?」
「昨日お母さんと一緒にディズニーランドに行ってきました」
と話している人がいたら、それだけでもう3つも特定情報があります。
ディズニーランドやTDLで検索しても膨大な量が検出されてとてもマーカーミームとしては機能しませんが、「昨日」「母親と」「ディズニーランドに」という絞り込みができる上に、すでにその人本人を知っているわけだから、性別や年令、生活圏などと併せて特定はしやすいんじゃないでしょうか。
他にたとえば「昨日成田HUMAXでゼログラビティ見た!」という話だったら、ゼログラビティ自体はノンレアワードだけど、「昨日」「成田HUMAXで」&本人情報、など、こちらが能動的に仕込まなくても特定要因は勝手にバラまかれているのです。

・独特な表現、持論、持ちネタに注意する
「小保方さんは大きな闇の力の被害者」「日本は韓国人に支配されている!」「ネトウヨもブサヨもしね」みたいな意見をもし現実で声高に言っている人がいたとしたら結構目立つので特定に使えそうですが、そういうのはネットにやまほど溢れかえっている凡庸な情報なので、実はマーカーミームとしてほぼ機能しません。
でもこれが「小保方さんの前世は焼き肉」とか「日本はケニア人に支配されている!」みたいに、その人が言っている以外に聞いたことのない内容だと、途端にレア度があがって精度があがります。
いやそんなキチガイの友達いねーよとか、いても関わりあいになりたくねーよって話ですが、要するにこれは「持ちネタ」は飲んだ席でもネットでも披露している可能性が高いということ。
たとえば今ここで書いている「マーカーミーム」という言葉は私が作った造語なので、ググってもこのサイトしか出てきません。だから私が友達にうっかりマーカーミームってのがあってさ、などと言えば一発でしょう。
その他、大まかな思想傾向や持論、好きな球団や趣味なども併せて見れば特定はよりしやすくなるでしょう。


 さて、いくつか例を挙げましたが、これはマーカーミームをバラ撒いて個人を特定するための方法であり、同時にそのマーカーミームの呪印から逃れるための知恵でもあります。
 個別の情報でスクリーニングできる、ということは、そこから外れることもできるということ。
 アカウントの所在地を隣県にしたり、年齢や性別や職業をプロフィール欄で変えたり、誕生日を「昨日」ではなく「先週」にすれば、監視者の目から逃れる可能性も高い(特定する側は膨大な情報の中からスクリーニングするため、案外機械的に処理してしまう傾向があります)。
 掲示板の実体験語りで特定を避けるために使う「フェイクを入れる」というテクニックですね。

 匿名のSNSとは言え嘘のプロフィールを書くと不誠実だしいろいろ面倒だし話に矛盾が…という気持ちは十分わかるけれど、もし匿名を通したいなら、害のない嘘をちょこちょこと入れておくことをおすすめします。
 たとえば、本当はいつも通り会社や学校に行っている日に「今日は休みだから遊びに来た!」と、実は先月行った水族館の画像をUPすることはそれほど罪のある嘘ではないでしょう。

 まあこんなことえらそうに匿名で書いてますが、私個人はいろいろ知り合いに特定されてるんですけどね。
 皆さんは特定と回避、それぞれに頑張って下さい。
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テーマ : Twitter    ジャンル : その他

水からの伝言ゲーーーム!!

Category: 子育て  
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タイトルにさほど意味はありません。
思い付いた勢いです。

5歳の息子さんを持つ友人と酒を飲んだ時に聞いた話。

以前息子の参観日のため保育園に行ったところ、子育て講演会があったので参加したそうな。
内容はと言うと、自称教育の専門家っぽいけどよくわかんない人に、子どもとの接し方とか親としての心構えをご享受頂くという 退屈極まりない とても有意義な内容だったそうで、講演中はずっとよそさまの嫁さんチェックにいそしんでいたらしいのだが、途中で思いがけない展開に。
終盤その講師から突如「『水からの伝言』という本を知っていますか?」という今更アニャニャな発言があって、そこから啓発セミナーみたいな状況になったらしい。

『水からの伝言』Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%A8%80


で、お前はどうせ親御さんの面前で徹底的に論破したり園長を批判したんだろうと聞いてみたら(実際そういうことをしかねない奴だ)、その講師の

水だってそうなんですから、子どもにも良い言葉をかけましょう!子どもは水分多いですし…

と言う発言に爆笑して戦意喪失してしまったとのこと。

ただ彼曰く、喧嘩腰ではなく真面目にこの本の問題点とかを指摘しようかと思ったけど、その講師だけじゃなく、うんうんと頷くお母さん方や必死にメモを取る真面目な先生方をも納得させなければならない難しい作業だし、それにこれはこれで、とりあえず良いことじゃないか、と思ってしまったそうな。


確かに、この状況を否定するかどうかというのはけっこう難しい問題に思う。
科学リテラシーがなく無知蒙昧だと批判するのは簡単だし正しいだろう。
でもたとえば虐待やネグレクトやストレスという危機を抱えている場合、とりあえず子どもに優しく接する親が増えるのであれば、それは現実的に「良いこと」だとも思える。たとえそれが水っぽい子どもの水分を綺麗にするためだとしても。
それにいちいち合理性とか科学とか言ってられないくらい疲弊していたり環境が悪かったりする人が大勢いるだろうことは「知的で合理的な」人たちもきっと想像がつくだろう。
実際、たとえば宗教的な規律とか規範、保守的な道徳観というのはそういう側面が強いし、その非科学性や非論理性をあげつらっていったらキリがない。
「凡庸で粗雑なお涙頂戴のクソ映画が流行ってて胸糞悪い」と嘆く映画マニアの気持ちもわかるけど、そういうベタな道徳観をテーマに据えた映画を見ることによって真面目に働こうとか母ちゃんを大切にしようと思う兄ちゃんが増えればそれはそれで社会的意義はあるわけだし、『ワンピース』やディズニーはヤンキーの巣窟、と揶揄したところで、それは宗教や規範なき日本で最低限の道徳として機能しちゃっている面も現実にはあるのだということ。
最高を目指す戦略でなくて、最悪を避ける、最低限を引き上げる戦略とはそういうものなんでしょう。

しかし当然、合理的思考や科学的思考とは何かを学び、プロセスを大事にし、不安に煽られることなく曖昧な留保を抱える度量を持ち、自分の頭で考え、判断する人間を育てる、という意味ではもちろん問題があるだろう。
現実主義的なツールとしての方便ならまだしも、安易にエセ科学や迷信を用い、人の不安や希望につけこんで利用することには必ずツケが回ってくる、という批判は受けなければならない。
「おばけが出るから早く寝なさい!/勉強しなさい!/残さず食べなさい!」という方便はどの親も多少なりとも使っているだろうけれど、毎日毎日おばけの恐ろしいディテールを語って聞かせ、おばけの脅しによって子どもを支配・コントロールし、結果真面目に勉強し、品行方正で立派な青年が完成したとしても、それを「良いこと」と呼べるだろうか(特定の組織、集団の秩序を守る、という意味では大いに機能するのだろうが)。
コントロールと支配は世代を超えて負の連鎖を繰り返すだろうし(それこそが”絆”とも言えるが)、盲信するだけの構成員や傭兵を育てるだけではやがて社会と衝突したり社会が閉塞する。



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(1969/11/10)
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ご存知『ねないこだれだ』。穂村弘はこの本のオチを「教育的意図を超越している」と評している。
確かにそうなんだけど、でも超越したことでより怖い方、効果的な方に行っている気もするw
ちなみに『ふうせんねこ』は因果応報でもなんでもなくぷーとふくらんで飛んでいって消えてしまう恐ろしい話で子供に深いトラウマを…。

ふうせんねこ (あーんあんの絵本 2)ふうせんねこ (あーんあんの絵本 2)
(1972/12/01)
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まあ個人的な結論を言ってしまえば、このへんは自分は割りと寛容で、どちらもうまく使えれば良いんじゃないかと思う。
保育園の例で言えば、アホな講師がなにを話そうと自分には影響ないし、もし保育園や保護者への影響を心配するなら、十分な信頼関係を日頃から築いた上で「あー、確かに優しい言葉や笑顔を投げかけると人間は嬉しいですもんねー。、まあ水は綺麗にはならないでしょうけど(笑)心理学的にも脳科学的にも良いんじゃないですかね。まあ水は綺麗にはなりませんけどね(苦笑)。でも挨拶はやっぱり大事ですよね!」とか言いつつ、必要があれば企画者(先生など)に「あれ教材として使うには問題があるんですよ」と教えてあげる、みたいな感じで良いんじゃないでしょうか。

こういう寛容な態度を取ると怒られがちだし、理論や極論の応酬は議論の領域の拡大や限界の確認の意味があるから、それはそれで大事だと思うのだけど、ネットで見かけるような話題はたいがい極端な例なので、複雑な現実を生きる皆さんは別に変に流される必要はなく(つまり無理に誰かを論破しようとかエセ科学を撲滅させようという使命感に燃えるでもなく)、淡淡と目の前の問題と向き合って行かれれば良いかと思います。

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