しかし反撃もここまで

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誰もが稼げる時代は、誰も稼げない時代

Category: 社会  
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以下「web公募ライター仕事の耐えられない安さ」http://t.co/SDl0W31a
というTogetterについての感想ツイートと補足です。


まあ自分の持論としてはいつもの通り「誰もが稼げる時代は誰も稼げない時代」というサステイナビリティの問題なんですが https://t.co/AjNuWwzC
「web公募ライター仕事の耐えられない安さ」http://t.co/SDl0W31a
posted at 22:09:47



「誰もが稼げる時代は誰も稼げない時代」とは

ネットの登場(具体的には情報の共有、価値観の多様化、ノウハウの拡散、物流の進化など)によって「大資本だけではなく誰にでもチャンスがある。誰もが有名になれるし、自由に創作活動が可能だ。それは商業主義に対するアンチでもあるし、画一的・硬直化したヒエラルキー型ではなく無数のビオトープが共存する新しい生態系の形だ」という言説が生まれた。

それに対し、「それぞれのビオトープ(生息空間=市場)は小規模なため、市場規模が小さくて効率が悪かったり、ビオトープ間の血行不良が生じたりして、結果的に、仮にその中で大成功を収めたとしてもさほど稼げない=持続不可能な仕組みなのではないか、心は豊かになるかもしれないけどトータルの富は減少し、食っていける人が少なくなり、資本主義の効率の良さを思い知らされる展開になるのではないか」という考え(いま決めた)。

改善策としてはビオトープ自体の拡大(海外展開、人口増大)やビオトープ同士の交流活性化などが考えられるが、プラスサム・ゼロサム・マイナスサムいずれの局面下かによって大きく対策が異なること、また大きくなったビオトープが効率化すると結局それってヒエラルキー型になるんじゃん、と言った問題が考えられる。

もちろんこれはある種の極端な煽り言説に対する警鐘としての論なので、現実には二択ではなくグラデーションがあり、ボチボチ良い所でバランスが取れ相互補完的に活用されればそれで良いかと思います。
なお、類義語に「誰もが15分は有名になれる時代は、誰もが15分で忘れられる時代」がある(今作った)。




ライターの苦労話を見聞きする度に、フリーライターやってると聞いていた旧友が精神に異常をきたして駅前をさまよっている事例を思い出してつらい
posted at 22:15:11


とぅぎゃ中にrafさんが「我々の知る文章」という表現をしているけど、それすらもはや相当なレベルじゃないと成り立たない現実があるしなあ。有名で本も売れてネットでも活躍してる素晴らしいライターさんでも生活キツい、て話はあるし。
posted at 22:20:40


マネタイズに関して、小遣い稼ぎにしかならないけどチャンネル増えるからそれでカバー、て話と、教祖モデルのように信者化して囲い込む話と、あとは単発の成功事例はあるだろうけど、でマクロではどうなんの?て話は現状では厳しそうで、それ即ち我々大衆は食えんことに。
posted at 22:29:25


これは言うまでもなくライター云々の問題じゃなく資本主義とそれを基本とした社会設計やライフスタイルや文化の問題なので難しい。しかし製造業ではスピードやコモディティ化問題などが認識されているのだから、コンテンツもそう対応せざるを得ない…けどそれでも死屍累々かもね…。
posted at 22:40:33


まあ手に余るようなデカい話をしなくても良いのだけど、ビオトープだメルマガだという話はどうしても視点がミクロで、個別に成功事例は出るだろうけど持続性がなく、死ぬまで小さな成功を続けなきゃダメな無理のあるモデルなんじゃないだろうか。
posted at 22:50:04


極端な話だけど、「技術立国ならぬコンテンツ立国を目指すためにベーシックインカムを導入」みたいなアイデアもあり得るんじゃないか。創作活動を国の資源と定義し、その土壌を守り育てる、という名目で。
posted at 22:55:44



【以下話がややズレます】

ライター問題はつまるところマネタイズの問題ではなく、質の変容でもなく、実は可処分時間の問題に過ぎない(けどだからこそどうしようもない)、という類の話なんじゃないか説。人口オーナスみたいに身も蓋もない話ですが。
posted at 23:03:49


メルマガもcakesもブロマガも雑誌も文豪の名作も、有料かどうか、質がどうかより「んなもんネット見てたら読む時間ねえよ」という理由で手を出さないことが一番多い。可処分時間をネットに食われてる。お笑いも音楽もその他コンテンツも同様(その良し悪しはもちろん別だが)。
posted at 23:13:37


おしんの時代には余暇や趣味や文化を楽しむ余裕なんてなかったけど、労働から解放された結果それらを楽しむ時間が生まれた。しかし今や余暇はより本能的、即物的な欲求を満たすSNSやソシャゲやエロ動画に時間を食われ、まとまった文章なんぞ誰も読む暇がなくなったのでありました、みたいな。
posted at 23:59:35


無限に広大な土地が解放された!これで俺たちも土地を持てる!作物を作れる!俺たちには可能性がある!と思ったら酷く痩せた土地で、みんな精魂尽き果てて死んでしまいました。儲かったのは農具屋だけでありました。おしまい。
posted at 00:26:29


タロイモが供給過剰になって価格が下落し「俺のタロイモがこんなに安いわけがない」派が登場。一方「あんまりうまくないけどこのタロイモで腹は膨れる」派によって「タロイモ乙、男爵こそ至高」派までもが価格下落の煽りを受ける、という流れ。
posted at 01:18:59


各ジャンルの市場規模はこれくらいなのかーふむふむ / 「オタク」市場に関する調査結果 2012【要約】 (矢野経済研究所) (pdf) http://t.co/xRk7SR16
posted at 10:37:25


趣味や価値観が多様化したことを受けて市場が多様化するのは素晴らしいことだけど、多様化=分散だから各市場規模は小さく、脆く、非効率になる。いわゆる「成功」も小さなものになる。これはしょうがないこと、なのかな。
posted at 10:41:35



【ついでに「その先」の想像について(2012.9.12のツイートより)】

有料コンテンツは、コンテンツそのものの魅力もしくは話題空間への入場券の対価が健全だとは思うが、金出さなくてもとても消費しきれないくらいの情報に晒されているので、結局は「信者やファンとして寄付する」か「資料代」として課金する方が強いんだよな。
posted at 18:21:16


マネタイズは本当に難しいよ。ネットで見てる分には大活躍しているように見える論者さんとか、すごく面白いブログを書いてるライターさんでも、全然収入ない人たくさんいるからね。
posted at 18:24:08


学生的な承認欲求ゲームも、食っていかなきゃならない社会人の生存ゲームも、一部の成功者ばかり脚光を浴びるけど、当然その足元は死屍累々なのだよね…。
posted at 18:42:33


承認欲求の方はテキトウに解決してもらうとして、お金の方はどうしたら良いんだろうか。課金投げ銭がもっと容易く出来るようになったとしても、生活できるほどにはならないだろうし。普段目にしている豊穣な文化が誰かの人生の使い捨てによって生まれているのだとしたら悲しい。
posted at 18:47:24


みんなが個性を活かして、でもみんな食っていけなくなって、結果として経済の縮小や弱者切り捨てが起きて、一部のカリスマ論者や政治家に期待を寄せて独裁、全体主義みたいなことになるなら、「個性を活かすけど救済もして社会全体の生産性を最大化する」全体主義2.0、みたいなの出来ないかな。
posted at 19:02:56


機会平等、セイフティネットと再チャレンジ、個性の発揮と言う意味では現行の資本主義、民主主義と同じなのだけど、今のままでは再分配がうまく行かずに貧困層が拡大するから、「全体として」(国としてとか種として)効率が最大化することにもう少し重点を置くイメージなんだけど。
posted at 19:05:37


欲望をインセンティブとしてドライブする資本主義だと、淘汰が激しすぎて必ずしも全体として最適な結果を生まないし、落伍の代償が大きい。しかも国家間、地域間の競争になった際に内憂が大きい。
posted at 19:11:06


とは言え計画経済的なものは論外なので、何を動機にするかと言えば個人の自己実現と国への帰属意識というサイズの違うふたつの物語。個人ベースでは好き勝手やってもらって、でもそれによって文化的にも経済的にも最大のアウトプットになるよ、みたいなシステムが良いね。
posted at 19:22:27


「国への帰属意識」と言うとやな感じですが、自分の所属する集団がうまく回ることで自分も好き勝手できる、ということなので、それは国じゃなくてもいいし、今の国のイメージとは違うものになるかもしれない。
posted at 19:23:57


あと「種」という言葉を使ったのはいかにも危なっかしいけど、アリやハチなどの昆虫を念頭においたためで排他的、選民的な意味ではないよと念のため。
posted at 19:24:13





【追記】
このエントリを書くきっかけになった上のまとめの有村悠さんのその後を一応リンク。

有村悠氏「新作同人誌を作っても赤字。銀行口座公開するから印刷代下さい」
http://newnews2ch.com/archives/1704805.html

内輪の業界内とかはてなとかだとすぐに甘えとか構ってちゃんとか精神論の話になりますが、そういう個々人同士の足の引っ張り合いはさておき、俯瞰して見れば単に市場規模や需要と供給の問題じゃないのって思うんですがいかがでしょうか。


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Comments

togetterのコメから来ました
宣伝かな~wと思ったけど、いい考察だと思います
今後テキストだけでは厳しいでしょうね。もっと“目”に見せるコンテンツを充実させなくては
村上春樹氏とかならそれでも売れるし読まれるのでしょうが
Re: タイトルなし
>itsuさん

コメントありがとうございます。
基本的には硬直化、官僚化、大組織化してしまった世界を突き崩すために
個人の能力を自由に発揮できる環境が出来た、てのは素晴らしいことですよね。
でもこのままだと「個人」が使い捨てになってしまうので、うまいこと効率化、
中組織化できれば良いのかなー、と思ってます。



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