しかし反撃もここまで

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「ゲンダイモンダイ」が面白い

Category: テレビ・ラジオ   Tagged: ポッドキャスト  
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「ゲンダイモンダイ」というポッドキャストが面白い。

http://gendaimondai.seesaa.net/

「立命館大学で文化論を学ぶ研究者志望の大学院生の西嶋と
 慶応SFCで公共政策を学ぶ研究者志望の大学院生のまりんが
 政治・オタク論・事件・グローバル化等、現代社会の問題をリアルに、
 学術的に、真剣に、論考していくPodcast」


とのこと。


最近ウォークマンを買って音楽を一通り取り込んだ後、ポッドキャストで面白いのはないかといろいろと探していたのだが、これはヒットだった。

個人(素人)がやっているポッドキャストはどうしても

・しゃべりがヘタでつまらない
・内輪ネタで盛り上がっている
・未完成な部分にツッコミを入れているうちに疲れる

といった感じて完成度が低く、大概は数回聞いて挫折してしまう。
上の説明文を読んでも、学生だしどうせそんな感じなんじゃね?感が漂うが、ところがどっこい、相当レベルが高い。
つーか、オレが上から目線で評価するどころじゃなくて、優秀な両氏が詳しく丁寧に時事問題その他を解説してくれるのでホントに有り難いのです。

試験前に、クラスで一番頭の良い友達に慌てて教えてもらったら、要点が整理されてて結構理解出来た、みたいな感じ。

二人の専門と立場が違うので、テーマごとに話し手&聞き手に自然となる形式も聞きやすい。
西嶋氏は、

第4回「オタク・萌え・ポストモダン」(2007.05.01)
第22回「ギートステイトに住みたいか」(2007.09.25)
第45回「エヴァンゲリオンとは何だったのか」(2008.05.12)

と、サブカル的な話題を慎重に気を遣いながら自分の考えを交えてまとめているのに好感が持てるし、誠実な人柄が乙女のハートもゲット。

自分の勝手なキャラ設定では ムカ要素をなくした鈴木謙介的な存在だ。

第20回「民俗芸能の系譜学」(2007.09.06)
などは彼の専門分野である民俗芸能のフィールドワーク報告で、世の中にはいろいろと面白い切り口があるもんだなと、素人の自分でも興味深く聞かせてもらった。
「伝統」とか「民俗芸能」と呼ばれるものはどういう偶然的、恣意的な歴史を経て現在のような形となっているのか、客観的な視点を持つきっかけになった気がする。

一方のまりん氏は政治経済を専門とし、基本的に合理的でクールなリアリストというキャラかな。

第8回「公共政策概論」(2007.05.31)
第27回「マニフェストってどういうこと?」(2007.11.02)
第38回「増税は必要か」(2008.02.17)
第42回「日本銀行ここが問題だ!」(2008.04.04)

と、自分が得意とするテーマに沿って、しっかりとした準備を元に解説してくれるのでとても勉強になるし、問題意識も生まれる。

自分は経済学部出身の経営者という立場上はまりん氏の意見に同意することが多いが、一個人としては西嶋くん寄りな面も多い。
このブログ自体も、労働者と経営者、人文科学と社会科学、文化系と体育会系、大人と子どもと言った異なる立場からの提案が出来れば面白いかなと思って始めた(現実はどれも消化出来ずにいるが)。
だから西嶋くんから敢えて突き付けられる(例えばネオリベ批判的な)命題に対して、まりん氏が悩みながらも真摯に答える様子は、自分の中の矛盾や葛藤を整理するいいきっかけになるのだ。


また二人とも読書家で勉強熱心なので、改めて「教養の蓄積」とか「論理的思考」とかの大切さを認識させてくれ…過ぎてたまに胃まで痛くなる始末。

俺なんか学生時代は4年間「フラフラ遊ぶ」→「無駄に落ち込む」のド腐れスパイラルだったもんなぁ。
いまだにそうだから、本当に自らの無教養ぶりと怠惰さを恥じるよ…。

で、しかし聞いていて何より素晴らしいなと思うのは、二人とも議論の作法がとてもしっかりとしている点だ。つまり、

「感情論にならない」
「反対する立場からも考える」
「可能な限り合理的と思える判断をする」
「結論を先に作らない」
「わからない点、曖昧な点はごまかさない」
「統計や引用元を極力示す」
「自分の誤りを正すのを恐れない」

と言った形で議論が進んでいくので気持ちがいい。
まあ学問的思考では超当たり前のことなんだが、普段社会人として日常生活を送っていると、こういった議論をすることが如何に難しいかということは誰もが知っているはずだ(もちろん自戒含む)。

そんな彼らに対して自分のささやかな社会人経験や浅薄な知識を元に

「所詮学生同士、友達同士の議論でしょ」
「自分に直接利害が及ばないから言えること」
「社会を知らない甘ちゃんの意見」
「一個間違い発見しちゃったもんね~やーいやーい」

的なことを言う人は、自分が失っているものの大きさを知って絶望してウンコ食え。
(余談だが、知人によるとウンコは我慢すれば食えるが、ウンコを食って出たウンコは超苦いらしい)

テレビや新聞など、普段圧倒的に目にする機会が多い言論の場で、この作法が守られたらどれだけ良いことか。
学生時代に友人と、テレビや国会に「詭弁審判」が常駐していて、アホなことを言った奴を退場させるルールを作れば良いのに、と飲み屋で学生らしい談義をしたもんだ。

「朝まで…に誰もいなくなった」みたいな。

もちろんそうなったら俺なんかも一発レッドなわけだが、どうせならメガンテだ。

と、ここまで全面的に誉め讃えたところで気付いたんだが、自分は普段ウォークマンSシリーズに転送して1.75倍の再生速度で聞いてるんだった。
今改めて通常速度で聞き直してみたら、彼らへの畏怖混じりの尊敬は通常の尊敬へとシフトしてホッとした。
つってももちろん聞く価値は抜群なわけだが、多少胃痛は減るかも知れない。
だって、倍速で頭のいい人の議論とか、マジで大変だから。
あと敢えて言えば、ここに理系の技術屋が入れば黄金トリオ完成だなとか、初期の頃のように意識的に意見対立があった方が議論が盛り上がるな、とかあるけれど、

腐女子の方々に「西嶋とまりん」で一冊描いてもらうのどうよ。

「十年後、政策立案に携わるまりんが西嶋に”いつまでも学生みたいなこと言ってんじゃねえよ!”と…」
みたいなやつ。


結論:1.ポッドキャスト聞く人はipodよりウォークマン買え!
      (正確に言えばipodでも再生スピードを変えるやり方はある)
      2.ウンコ苦い
      3.コミケ期待

追記(2010/3/13)
「ゲンダイモンダイ」から来られた方、ありがとうございます。
文章の内容について、以下の記事を一読頂けると幸いです。

「ブログの修正について」


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Comments

感想ありがとうございます!
ゲンダイモンダイの西嶋です。詳細なレビューありがとうございます!

こんなにしっかりと感想を書いていただけて、むずがゆいような、うれしいような(笑) 今回はもう完全おすすめ的な記事をかいていただけましたが、いろいろとつっこみどころもあると思うので、またぜひメールでもなんでもご意見のほどよろしくおねがいします! 意識的な対立もまたしっかりしていきたいですねぇ。理系の技術屋の新メンバーはほしいなぁ。まりんもSFCで、私もデジモノ好きなので、かすってはいるんですが、なかなか専門的なところまではつっこめないですからね。最近は更新ペースも落ちてしまって申し訳ない限りです。

ウォークマンで1.75倍速聞きとは!でも、素人ポッドキャストはそれくらいがちょうどいいかもですね。基本グダグダしてるんで、もう予め1.75倍速配信をしてしまうとか(笑)

BL展開はそのノリだと「西嶋とまりん」ではなくて、「まりん×西嶋」になりそうですね!
Re: 感想ありがとうございます!
まさかの即日コメ、ありがとうございます。
ご本人から書き込んで頂けるとは思っていませんでした。

最初はもう少し真面目に書こうとしたんですが、能力不足で下品なネタに逃げ気味になってしまい、申し訳ないです。

実はまだ半分ほどしか聞けてないので、仕事の合間に残りを楽しみに聞かせて頂きます。
超多忙なご様子ですが、お二人ともマイペースで頑張ってください。

あと、1.75倍の件をさっき嫁に自慢げに話したら、
「勝間和代も同じこと言ってたよ」
とやや侮蔑気味に言われました。
隠れカツマーな俺。


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初のUstream配信。ゲンダイモンダイのレビュー記事。/今週のテーマ「政治と技術2.0」、佐々木俊尚『マスコミは、もはや政治を語れない』、東浩紀「民主主義2.0」、藤沢DP /今週のイチオシコンテンツ想田和弘「選挙」 ◆番組で取り上げたもの ・しかし反撃もここまで「「...

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